交互浴が捗る、ちょっと殺伐とした漫画

最高にテンションの上がる夜の「ゴールデンコース」。

最近の私にとっては、休前日の漫画喫茶からの銭湯コースがそれに当たります。

 

冷たいものを飲みすぎたり、独特な剣呑感がある漫画喫茶で過ごしてから、銭湯に行って交互浴で締める。

私にとってはですが、すごく良いんですよね。

 

そういう意味では、殺伐とした漫画からの銭湯での温浴も、ある意味交互浴と言えるわけで、銭湯での戦術的な交互浴に加えて、コース全体で見たときに戦略的な交互浴もできる。

これはいつもより気持ちよくなってしまうかもしれませんよ。

(本来の交互浴は温まってからの水風呂が重要である点には目を背けつつ)

 

と、いうことで最近読んだお勧めの(少し)殺伐漫画です。

 

リクドウ(完結)

不幸な境遇の少年が周囲の協力者と支えを受けながら戦うボクシング漫画。

「ボクシング漫画版おしん」とも言える展開ながら、ボクシング部分が面白いし、キャラクターが魅力的なのでどんどん読める。

「はじめの一歩」の展開がこれぐらいスピーディーだったらよかったのに・・・。

 

闇金ウシジマくん(完結)

普段は気持ちが暗くなるからまとめて読めない本作も、終盤に至っては続きが気になって単行本でしか読めない(一話ずつ読むと先が気になって悶え苦しむ)作品に。

ラストは「そらそう(なる)よ」という感じ。でも不思議と読後感は悪くない。

なんでかと言うと、「丑嶋馨とは何者か」というところが、終盤でこれまでにはない距離まで肉薄できたとは言え、完全にはわからないままだったからではないかと思うんですよね。

 

がっこうぐらし(完結)

(ネタバレにならないよう婉曲的に表現します)

萌え漫画かと思わせつつ、これ系の王道的ストーリーが展開します。

しかも、アメリカ版なんかではタフガイしか出てこないのに比べて、萌え漫画系キャラクターならではの深みというか、異なった味付けになり、

王道ながらも読む意味のある作品になっている気がしました。

 

ヴィンランド・サガ(23巻まで)

アニメになってるし読んでみるかー、と気楽に読み始めたら驚いた。

これ、最初から成人後の話を書くことを決めていたんだろうか。

しかしタイトルや各話のタイトルからすればそうなんだろう・・・。

この構成にした作者と編集者がすごいよね、という感想。

アニメもしばらくしたら2期やる感じなんですかね。

 

ヒストリエ(11巻まで)

殺伐とは違うかもしれないんですが、この作者の作品は「違う価値観」の描き方が自然で、すごくいいなぁと思うんですよね。

古代ギリシアに居るような気持ちで読めるというか。

進むときはガッと進む漫画なんで、新しい単行本が待たれます。

 

 

さて、こうやって書いている途中で気づいていたんですが、

交互浴というのは基本的にまず温まってから体を冷やす流れなんで、殺伐漫画で冷却効果を期待するなら風呂上りにすべきでした。

 

あ、言いたいことはそういうことではなく。

上記漫画って心を凍らせるレベルの殺伐ではなかったですね。

暖かい時期の外気浴程度です。冷却効果は期待できないです。

 

そんなわけで、この手の本は風呂上がりの休憩で読むと良いと思います。

 

あー、サウナ施設の休憩コーナーでこの手の本を見かけるのはそんな理由だったんですね。

 

ん?あれ?

てことはサウナ施設に行けば全部解決するってことか?

 

結局私はサウナ施設の手の中でぐるぐる走り回っていたに過ぎないのか・・・。

あなたは一体何度・・・ 我々の前に立ちはだかってくるというのだ!! ノストラダムス!!!

違った、サウナ施設!!!

(そういえばこの漫画も風呂上り向けかもしれないですね)